第90回3月例会 <神田川桜並木と肥後細川庭園他>散策

 主な行程」: 東京メトロ「江戸川橋駅」〜 江戸川橋 〜 江戸川公園 (園内の神田川に沿っての桜並木道を散策) 〜 肥後細川庭園

               (散策と昼食) 〜  永青文庫(今回は入館 割愛 ) 〜 (胸突坂・駒塚橋 経由) 〜  早稲田大学内の大隈庭園・休憩

               < 大隈ガーデンハウス2F食堂利用> ・会津八一記念博物館 (見学) 〜  都電 「早稲田駅」   都電「王子駅前」  

               JR王子駅」 ( ) JR浦和駅」 

3月27日に20人の参加を得て3月度の例会を実施し、ほぼ予定通りに無事に終わりました。2月の計画時には桜の開花が遅れ、予定日には3分咲き程度の予想でしたが、3月に入って寒暖の繰り返しと暖かさで、実施日の327日は丁度満開で文句無しのラッキーな桜日和で、さらに無風状態、少し薄曇りの散策には素晴らしい日となりました。 

神田川に沿った約1キロの桜並木は、1980年代以降の河川改修工事の際に河岸に多くの桜が植栽され、近年その桜も大きく育って東京都内の花見の名所として知られるようになった所で、満開の桜を楽しむ事ができました。 

肥後細川庭園は、目白台台地の自然景観を活かした池泉回遊式庭園です。この公園周辺は江戸中期以降は旗本の邸地になり、江戸末期には清水家や一橋家の下屋敷となりました。そして幕末には熊本54万石の細川侯の下屋敷に、明治15年には細川家の本邸となりました。その後は東京都が買収し昭和36年に「新江戸川公園」として開園し、昭和50年に文京区に移管されました。平成293月、新江戸川公園から肥後細川庭園に名称を変更されています。目白台台地が神田川に落ち込む斜面地の起伏を活かし、変化に富んだ景観をつくり出しています。庭園には、門外不出の肥後六花の内、肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後山茶花があり今回肥後椿を観ることができました。

早稲田大学構内には、大隈庭園があり春休みで入園はできませんでしたが、途中リーガロイヤルホテルの中庭で集合写真を撮り、園外の道を通って見ることができ広い芝生と池のある和洋折衷式の庭園(作者は佐々木可村)です。大隈邸の竣工した明治20年に庭園も完成したと思われます。旧来からを改造したのであるが、芝生を広く取り入れ、遠景に築山と池が配されていました。大正11年に大隈重信の没後、その遺志によって早稲田大学に寄附され、大隈会館の庭園として活用されました。戦災で全壊に近い被害を受けたが、戦後復旧されています。今回は、早稲田大学構内の 会津八一記念博物館を見学しました。1998年に設置され東洋美術、近代美術、考古学を主要な対象領域として2万点を越える作品・資料を収蔵するミュージアムです。シカゴ万博出展の執金剛像、そして會津八一コレクションの中国の明器(副葬品)や著名な書家であった八一自身の書などの名品の数々が、展示され、縄文式土器から近現代美術にいたるまで、會津ミュージアムならではの時空を超えた展示に出会うことができました。

 帰りは、東京メトロ東西線「早稲田」駅経由で帰る予定でしたが、急遽都電荒川線「早稲田」駅経由に変更し、更に神田川沿いの桜並木を見ながら王子駅に着き解散、JR線で浦和に向かいました。                            (記:加藤、写真:加藤、松本)